髪の傷みの原因について~化学的要因と物理的要因~

髪の毛の傷みの原因は大きく分けて2つあります。

1、化学的要因による髪の傷み
美容室での薬剤を用いた施術が原因で起こる髪の傷み。
例、ヘアカラー、縮毛矯正、パーマなど。

・縮毛矯正やパーマで強い薬剤を使用してしまう。
・ヘアブリーチをしてしまう。
・施術時に発生してしまう過酸化水素とアルカリ剤を除去しない。

などがあります。

2、物理的要因による髪の傷み
ストレートアイロンの熱、コテの熱、逆毛を立てる、髪を乾かさないで就寝する、紫外線、などがあります。

注意が必要なのは
・強い薬剤やヘアブリーチを使用する時。
・ストレートアイロン及びコテの熱を日々繰り返し髪に当ててしまうこと。
・逆毛を立てる、髪を乾かさないで就寝してしまうこと。

これらに共通している点は、キューティクルが損傷してしまうという点です。

髪の毛は死滅細胞なのでキューティクルは「一度剥がれると2度と再生しません」。日本人の平均値で、概ねキューティクルは一ヶ所に5枚程度あり、髪の毛が細い方だとその枚数が2~3枚程度に減ってきます。このキューティクルがすべて剥がれるとそこに穴が開いた形になり、いくら栄養補給をしても定着せず流れ出ていってしまいます。また、髪の艶はキューティクルが一定方向に整列することで出ます。キューティクルが剥がれ落ちれば艶は出にくくなります。

これが注意が必要な理由です。

髪質改善や美髪の基本は「キューティクルを損傷させない」ことにあります。

・美容室Kの髪質改善ヘアエステで出来ること
化学的要因の髪の傷みに通じる、施術時の残留物、過酸化水素とアルカリ剤の除去が行えます。

1、過酸化水素を取り除く事で白髪染めやヘアカラー時の独特の臭いを消したり、パサつきの原因を取り除いたり、カラーの退色(メラニン色素の分解)を防ぐ効果があります。

2、アルカリ剤を除去すると髪の毛は弱酸性に戻りますので(通常時髪の毛は弱酸性です、弱酸性になると自然にキューティクルは閉じます)、髪の毛のキューティクルが閉じることで蓋を閉めることになり、カラーの色素やトリートメント成分が流失するのを防ぐことが出来ます。逆に施術時にキューティクルを閉じなければ、キューティクルが開いたままになってしまいます。閉じなかった場合はだいたい3~4日でキューティクルは自然と閉じて行きますが、その間にカラーの色素やトリートメント等の栄養分が抜け出て行ってしまいます。

過酸化水素とアルカリ剤を除去することで、強い薬剤を使用する場合を除いては、施術時の髪の傷みの殆どは軽減出来ます。